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2017年都心5区/世帯年収・坪単価ともに港区トップ

株式会社マーキュリーは、東京都心エリア5区(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)を対象に、2017年に販売された新築マンションの平均坪単価と供給戸数、統計データの平均世帯年収を区別に集計し、ランキングとしてまとめました。

近年、新築分譲マンションの供給戸数は減少を続けており、2017年に東京23区で販売された新築マンションは25,934戸と過去5年で最低となりました。一方、平均価格は上昇を続け23区では6,541万円と過去最高を記録し、平均坪単価は2011年以降最も高い353.9万円となりました。

新築分譲マンションの価格は、まだしばらく高値が続くと見られるなか、相場を牽引する都心5区(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区) を対象に、2017年に販売された新築マンションの平均坪単価と供給戸数、統計データの平均世帯年収を区別に集計し、その傾向をランキングとグラフにまとめました。

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※データ:マンションサマリ、統計サマリ調べ
①マンションデータ(供給戸数、平均坪単価) ②統計データ(平均世帯年収)
・販売開始日が2017年1月~12月
・投資用(30平米未満)除く

最も供給戸数が多かったのは中央区で、都心5区全体の約4割を占めています。平均世帯年収は千代田区と港区が736万円で同率1位、平均坪単価は港区が最も高い623万円でした。

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■港区と新宿区に顕著な傾向がー。

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※散布図ダウンロードURL
https://prtimes.jp/a/?f=d18769-35-pdf-0.pdf

また、都心5区の地域別に、平均坪単価・平均世帯年収の散布図を作成しました。散布図で顕著な傾向が見られたのは港区と新宿区です。

まず、港区は新橋や虎ノ門を始めとしたオフィス街を抱えおり経済活動が非常に活発なエリアです。その一方で麻布や広尾、白金台といった高級住宅街を擁し、「住宅街」として人気のエリアでもあります。このような特徴を持つ港区は平均世帯年収が736万円と都心5区の中でも高く、散布図を見てみても港区のほとんどのエリアが坪単価、世帯年収ともに平均よりも高い位置にあることが分かります。2017年はパークコート青山ザタワー(平均坪単価1,031.0 万円)や、パークコート乃木坂ザタワー(平均坪単価810.8万円)などの高額物件が供給され、坪単価の上昇を牽引しました。

新宿区は日本一とも言われる繁華街や東京都庁、高層ビル群、利用者世界一ということでも知られる新宿駅を擁しており昼夜問わず賑わいを見せる一方、早稲田大学や東京理科大学といった大学も多く文教地区としての一面もあるエリアです。
散布図を見てみると、新宿区は都心5区の中では坪単価・世帯年収ともに平均より低い位置にあるエリアが多いのが特徴です。高級住宅街と言われるエリアだと、神楽坂や市谷砂土原町などの街が挙げられますが、その他都心5区の高級住宅街と比べると価格は抑えられていると言えます。また、単身者や若年層が多く住む街でもあり、それが都心5区の平均と比べ世帯年収が低い要因の一つだと考えられます。