イチから始める家探し

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マンションを買うなら修繕積立金をちゃんと理解しておきたい その2

というわけで前半からの続きです。


マンションを買うなら修繕積立金をちゃんと理解しておきたい その1 - イチから始める家探し

修繕積立金の適用範囲とは

修繕積立金については、「10年後には倍になるぞ」とか、「修繕によっては100万単位で追金がいる」とかいろいろ聞かされており、きちんと内容を把握しておきたかったわけですが、これがなかなかはっきりせず困っていたわけです。

私が話をしたマンションの営業マンは、誰も納得の行く回答をくれませんでした。「住居のメンテナンスは一戸建てでも必要なことです」といって、マンションが不利ではないことをに暗示するだけでした。

確かに一戸建てでもメンテナンスは必要ですが、マンションの修繕積立金でメンテナンスがすべて賄われるわけじゃありません。 

例えば、水回りが故障したり、壁紙だって日焼けしたりすれば修繕したくなりますが、もちろんこれは家の中の話なので対象外はなずです。

じゃあ何のための修繕積立金かというと…、こちらのサイトがよくまとまっています。


管理費と修繕積立金について | 「管理まるわかり」読本 | 安心管理 | 穴吹コミュニティ

管理費と修繕積立金の用途について分かりやすく整理されています。 修繕積立金の用途でよくあるのが、
・外壁の塗り替え
・屋根(防水)のメンテナンス
・共用設備のメンテナンス(エレベーター、機械式駐車場)
などでしょうか。

外壁や屋根の修繕は一戸建てでも必要ですし、マンションの場合は自分で業者を決められない、タイミングを決められないというデメリットはあるにせよ、まあ納得するとしましょう。でも共用施設やエレベーター、機械式駐車場はマンションだけにかかるコストですよね。

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要注意な共用施設とは

マンションの営業マンはあまり正直には言いませんが、中には要注意な共用施設もあるようです。一戸建ての営業マンから聞いた要注意な共用施設はこんな感じでした。

・ジャグジー。使う人が限られる割にメンテがかかる。水回りなので定期的にまとまった金額がかかるそうです。使う人が限られるのはなんとなく納得。

・キッズルーム。マンションを買って入居するのはだいたい同じ世代、ヤングファミリー層がおおいので、人気の施設らしいですが、そのうち世帯年齢が上がって誰も使わなくなるそうです。まあ確かに。

・機械式駐車場。これはメンテナンス費用がめっちゃかかる割に、近年あまり気味で持て余すケースが多いらしいです。

・スポーツジム。これはあったら使いたい!と思ってしまいますが、トレーニングの機械のメンテナンスは結構お金がかかったり、あとは使い方を間違えるとキケンなので、監視人が必要だそうですね。このコストがバカにならないと。言われてみれば確かに。

修繕にかかる費用は、マンションと一戸建てでは違う

ということで、マンションならではの修繕費用はそれなりにありますし、一戸建てと同じ、ということはちょっと言えないと思いました。

なので、「住居のメンテナンスは、マンションでも一戸建てでも必要ですよね。それを積み立てておくか、トラブルが発生したときに支払うか、その違いだけです」なんていうことを言うマンションの営業マンは、ちょっと要注意だなーと思うわけです。