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<品川区タワーマンション価格上昇率ランキング>築年が経過しながらも、7割以上が価格上昇!

株式会社マンションマーケットは、運営するマンション相場情報サイト「マンションマーケット(※1)」のデータ用いて、品川区にあるタワーマンションの平均平米単価を算出。2017年1月と2018年1月の価格を比較し、上昇率が高い順にランキングを作成しました。

2017年の新築マンション価格は、過去25年間の中でも最も高い水準でした。しかし、もちろん全てのエリアでマンション価格が上昇しているわけではなく、エリアごとに人気の差があります。特に、将来的に期待できるエリアや、開発が進むエリアはマンション相場が上昇しやすいです。

この度マンションサプリ(※2)では、品川区内のタワーマンション価格(平均平米単価)が、2017年1月と2018年1月を比較して、どのくらい変動したかを調べました。

※調査概要
  • 対象マンションは「マンションマーケット」に掲載されている、地上20階以上の分譲マンション
  • 地上20階以上のマンションをタワーマンションとする
  • 2017年1月と2018年1月の月間の平均平米単価を比較して上昇率を算出
  • データは2018年2月14日時点

■調査結果

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◆平均価格上昇率がプラス3%

品川区のタワーマンションの平均価格上昇率をみてみましょう。

  • 2017年1月:928,039円
  • 2018年1月:956,412円(約+3%)

注目して欲しい点は、2017年も2018年も同じ物件の単価をピックアップしているという点です。つまり、「築年数が1年経過しているのに単価が上がっている」ということになります。

いくらマンション価格が高水準で推移している現在とはいえ、この点は品川区のタワーマンション価格の価値が高いことを示しています。

◆品川区は新駅誕生が大きい

品川区のタワーマンション価格が上昇しているのは品川区の新駅誕生が大きいでしょう。品川新駅(仮称)は品川駅と田町駅の間に誕生する予定なので、正確には港区になります。

しかし、新駅が誕生するとなると単純に周辺エリアの資産価値が上がるだけでなく、隣接しているエリアの利便性なども向上するため価値が上がります。当然、品川新駅に近い品川区も注目されているというわけです。

事実、住友不動産などでは、品川新駅周辺で大型再開発に乗り出します(※a)。高さ約170メートルの超高層ビル3棟の建設を予定しており、2024年に竣工する予定になっています。この再開発に伴い、品川新駅付近の整備や開発が進み、それが近隣の品川区にも波及すると考えられます。

また、プラスアルファの理由としては、民泊需要も大きいでしょう。民泊新法が2018年から施行されるので、外国人観光客などを中心に民泊は増えてくると思われます。そのとき、ターミナル駅であり、何よりも「新幹線停車駅」という点は大きな強みとなるのです。

(※a)出典:日本経済新聞

◆品川区のタワーマンションは下落しない?
確かに、新駅誕生もあり品川駅のタワーマンションは将来性があるので、上昇するかもしれません。しかし、目黒駅東口など、元々価格が高かったエリアは頭打ちの可能性があります。なぜなら、マンション価格はここ25年で最も高い水準でありながら、契約率は好不調の境目である70%を切っている(※b)からです。

これは、「マンション価格は上がっているけれども、消費者の購買意欲が少し下がりつつある」ということです。特に、元々価格が高かったエリアがさらに上がってしまうと、「ローンが通らない」「現金が用意できない」という、物理的に購入できない事情も増えてくると思います。特に、タワーマンションは価格が高くなりがちなので尚更です。

新駅誕生で品川区のタワーマンションの価値は高くなるでしょう。しかし、元々高いエリアのタワーマンションは価格の頭打ちが近い可能性があるという点は認識しておきましょう。

(※b)出典:不動産経済研究所