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変動金利か固定金利か、傾向と対策【まとめ】

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変動金利か固定金利か、これまで何回かこのテーマについて取り上げてきたので、細かい話はそれぞれの記事を読んでいただくとして…

ここでは、じゃあ今借りるとしたら総額でいくら払うことになるのか、簡単にまとめてみたいと思います。シミュレーションの前提は以下のとおりとします。

借入金額 3000万円
返済期間 35年
変動金利 0.6%
固定金利 1.37%(フラット35s適用)

パターン1. 金利が変わらなかった場合

この先35年、日本経済が明らかな上昇基調を迎えることなく、このままの景気が続き、金利も変わらなかった場合のシミュレーションです。

変動金利の支払総額:
元金3000万円+利息約327万円=3327万円
固定金利の支払総額:
元金3000万円+利息約605万円+団信保険料約200万円=3805万円

変動金利のほうがざっくり500万円ほど安くなります。(固定金利の場合だけ団信保険料が追加されている理由はこちらをご覧ください)

パターン2. 少し金利が上がった場合

この先35年の間で、多少景気が改善し、金利もすこし上がると予想した場合のシミュレーションです。10年後に金利が1%に上昇、20年後に金利が2%に上昇すると仮定します。

変動金利の支払総額:
元金3000万円+利息約557万円=3557万円
固定金利の支払総額:
元金3000万円+利息約605万円+団信保険料約200万円=3805万円

まだ変動金利のほうが安いですね。250万円ほどでしょうか。金利2%としていますが、もし本当に住宅ローン金利が2%になっていたら、相当な好景気といえる状態です。

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パターン3. かなり金利が上がった場合

この先35年の間で、かなり景気が改善し、バブルほどではないにせよ結構な好景気になった場合のシミュレーションです。5年後に金利が1%に上昇、10年後に金利が2%に上昇すると仮定します。

変動金利の支払総額:
元金3000万円+利息約810万円=3810万円
固定金利の支払総額:
元金3000万円+利息約605万円+団信保険料約200万円=3805万円

ここでほぼ並ぶことになります。あと10年で景気が明確に改善するという未来は、今の材料だとなかなか想像できませんけどね。

結論

私自身はこのように考えをめぐらして、結果的には変動金利を選んだわけですが、固定金利の安心感もほんとうに捨てがたい選択肢でした。どちらを選んでも間違いではないという結論です。

いずれにせよ今は空前の低金利時代ですか、以前書いたように、借りられるだけ借りる、繰り上げ返済はしない、という前提で検討すべきだと思います。