家を買うときに頭金はいくら必要か、計算してみた
家を買うとき、いくら用意したらいい?
いざ家を買うとなったら、ローンの頭金をいくら用意すればいいのか。そのほか諸経費で現金はいくら必要なのか。家を買うときに用意しておくべき自己資金はどの程度なのか、ざっと計算してみますよ。
1. ローン頭金
これがいちばん大きいですね。変動金利のローンの場合、物件価格の2割が必要です。つまり4000万円の家を買うなら、800万円用意すべきです。
実は頭金1割でも借りることはできますが、金利が高くなります。固定金利のフラット35より高くなる。変動金利のメリットは金利の低さなので、頭金を2割用意できないのなら、変動金利を選ぶ意味はまったくありません。固定金利(フラット35S)を選ぶべきです。
固定金利(フラット35S)なら自己資金は1割でもOKです。4000万円の家なら400万円の頭金となり、借り入れは3600万円ですね。
一行で要約:頭金は、変動金利なら物件価格の2割。フラット35Sなら1割。
2.不動産仲介手数料
これは物件価格の3%以内と法律で決められています。4000万円の家なら仲介手数料は120万円ですね。
この仲介手数料は、実は交渉可能です。不動産屋に当たり前のように請求されるので、なんとなく鵜呑みにしてしまいがちですが、上限3%ということであって、ぜったい3%ではないです。
なので手数料1%、2%ということをアピールしている不動産屋もありますし(少ないですけどね)、そうでなくても一度は交渉してみるべき。ほかの不動産屋に同じ物件を仲介させて、競合させてもいいかもしれません。
1%でも下げられれば40万円も得します。喧嘩しろとまでは言いませんが、交渉可能ということは覚えておきましょう。
一行で要約:仲介手数料は物件価格の3%が一般的。だが交渉可能!
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3. そのほか現金が必要な諸経費
火災保険は住宅ローンの借り入れ条件になっているので、入居前に支払いが発生します。物件にもよりますが、30万円は見ておいたほうが良さそうです。
それから登記代行。物件への登記が必要なため、不動産屋から司法書士を紹介されると思いますが、登記代行手数料と登録免許税で合わせて20万円程度を支払う必要があります。
それから引っ越し。これはケースバイケースですが、まあ20万円見ておけば大丈夫でしょうか。
さらに、印紙税やローン手数料などなど数万円づつ掛かってきます。ざっくり10万円見ておきましょう。
そのほかの諸経費として、ローン保証料や団体信用生命保険などがありますが、これらは分割払いが可能なので購入時の諸経費には数えなくてもOKです。
一行で要約:そのほかに現金で80万円くらい必要
4. 結論、現金はいくら必要なのか
物件の価格帯ごとに計算してみました。
物件価格 | 頭金 フラット35S |
頭金 変動金利 |
仲介手数料 | 諸経費 | 必要額 フラット35S |
必要額 変動金利 |
2000万円 | 200万円 | 400万円 | 60万円 | 80万円 | 340万円 | 540万円 |
3000万円 | 300万円 | 600万円 | 90万円 | 80万円 | 470万円 | 770万円 |
4000万円 | 400万円 | 800万円 | 120万円 | 80万円 | 600万円 | 1000万円 |
5000万円 | 500万円 | 1000万円 | 150万円 | 80万円 | 730万円 | 1230万円 |
6000万円 | 600万円 | 1200万円 | 180万円 | 80万円 | 860万円 | 1460万円 |
7000万円 | 700万円 | 1400万円 | 210万円 | 80万円 | 990万円 | 1690万円 |
2000万円の物件で最初に必要な額は、固定金利のフラット35だと340万円、変動金利だと540万円ということになります。4000万円の物件だと、同様に600万円、または1000万円となりますね。
最後に余談
余計なお世話かもしれませんが、いまは空前の低金利時代。借りれるだけ借りておき、前倒し返済はせずに流動性の高い運用で増やしておきましょう。そして突然の出費に備えると。
重ね重ね、注意すべきは借金の額ではなく資金繰りです。使えるお金を手元にできるだけおいておくべきです。返した借金は帰ってきません。当然です。ならできるだけ長く借りておくべきです。空前の低金利時代なんですから。